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トヨタのリコールに思う

いやはや、大きな問題になってきたねぇ。まぁアメリカ政府の「初動が遅い」という指摘も分かるんやけど、制裁金はどうかと。例えばクルーズコントロールの部品から出火するっちゅ~リコールがフォードがからあって、そのリコール対象は230万台にも及んでんけど、当然、制裁金はなし。あるわけない。けど、トヨタはちゃう。恐らく日系やし、米系が持ってへんハイブリッドで「調子こいてる」って思われたんちゃうかなぁ。なんかスッキリせん。
米系メディアも一斉にトヨタ批判を始めてる。当初のフロアマット騒動の検証はともかく…ね。まぁメディアからすれば、格好のターゲットが出てきたわけで。ある種のスケープゴートやね。

ただこのリコール、単に一企業の信頼性に関わる問題やないんよね。まず業界や一般論としての「信頼性」への考え方や取組み方、最終製品メーカーと部品メーカーの関係なんかにも絶対影響出てくるはず。ウチは以前に「JRの怪」でも書いたんやけど、そもそも「信頼性」の考え方が一般的な日本企業はおかしい。確かに「壊れない」モノを作ることを目標にするんはええねけど、それは不可能っちゅ~ことを認識せなアカン。JRの記事で書いたんは、JR側はリスクアセスメントという名目で、車両のクラッシャブルゾーンを設けたこと、手すりなんかを大型化したことを挙げてたん。そやけど、実際にそれで事故が無くなるわけちゃうし、手すりを大きくしても事故が起こったら皆吹き飛ぶねん。手すり持ってる手の力なんか所詮20キロ~30キロくらいまでしか無理やねん。ほなら、起こった後。衝突事故を起こした時に、車両が横転したとしたら、そこから脱出をどうし易くするかを考えなアカン。幅が2m以上ある車両が、横向きに倒れたら先ず背の低い女性や年配の方々は脱出不能。そんなんほっといて、何が「リスクアセスメント」ですか?と。最近でもパンタグラフの影響で架線が切れた事故があった。復旧にやたら時間がかかってる。「架線は切れるモノ」として認識し、「万が一」の対策をきっちり想定していれば、復旧を早められたはず。しかしメディアに出てくるJR側の情報は「このようなミスを減らすよう尽力…」。そんなんで対応でけへんわい。架線は切れる。切れた時にどういち早く復旧させるかを考えとく方がええねんけどねぇ。
自動車の場合もしかり。「故障せん車はない」と言うよりも「故障せん車は無理」くらいの認識が必要。電子部品が今後も増え続ける中で、1社で500万台とか800万台生産したら必ず初期故障が出る車両はある。それに対してどう対処するかを考えた方が得策かもよ?故障を限りなく0まで近付けるための費用よりも、ある程度で見切りをつけて、市場で発生した故障に事後対策した方が安い場合も十分考えられるんよ。もちろん、人命にかかわる部分ではアカンけどね。それが前に文句言うたAppleの考え方。ただ、Appleのやり方もその時に指摘した通り問題があって、製品に不良があっても、それはユーザーのコスト負担で対応してるっちゅ~ことやね。それは本来メーカーが責任を持たなアカン。それを拒否してる。拒否してるだけならまだしも、故障を避けようとするユーザーが多ければ多いほど、保証期間延長などという名目で利益を出してる。
例えばAppleが故障率で100ppm(100万台あたり100台不良)程度を目指した品質管理をしたとする。AppleがiPodを100万台売ったとして、市場での不良は100台出る。その修理費用が1台4,000円として、全部で400,000円。延長保証が8,000円って言われたから、単純に100万人の内50人がその保証を契約したら十分賄える。それ以上は全て「収益」。こんなアホな話ある??魅力的な製品が多いことは認めるけど、この商売は明らかな消費者に対する冒涜。

今回のトヨタの騒動では先ず問題になるのは供給体制。1社にこれだけ依存すると、こんなリコールの可能性があるということを改めて示した。ほなら、低価格を追求してスケールメリットを出すにも出せない、リスク分散型の関係を部品メーカーと結ぶ必要がある。ということは、ある意味日本型経営の「系列」の崩壊の可能性もあるということになる。自動車という命を奪う可能性がある製品のメーカーで、適正な規模という意味では、トヨタは1社で大きくなりすぎた可能性は十分ある。例えばよく比較されるVW。VWはグループ全体での台数でトヨタに匹敵するけど、VW本体だけやと全然少ない。GMもそう。HoldenやVouxhaul、最近売却したSaabも「グループ」やったからね。それだけトヨタが「巨大」っちゅ~ことやし、リスクも大きい。共通部品を増やせば増やすほど、コストも削減できるけど一つの問題がより大きな問題となる。

今回のトヨタリコールは日系企業にとって「他人事」では済まへんはず。今後縮小する国内市場に見切りをつけ、海外へ展開しようとしている企業は、「信頼性」への考え方を改めなアカンよ。
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プリウスも・・・

今回のトヨタのリコール。
特にプリウスのブレーキなど制御系の不具合についてはソフト、つまりハイブリッド車
電気自動車など車の電子化、白物家電化の過渡期でおこりうる問題だと思います
制御の電子化を進めればすすむほど、逃れることができない問題でしょう
PCをやっていればあたりまえのことですけれど、PC特にOSなどソフトは頻繁に不具合が
生じソフトのアップデートをするのが日常です
おまけにハードにおいてさえグラフィックボード、DVDドライブなど増設する場合
マザーボードとの相性すらあるそうです(パソコン工房でB-rayドライブ頼んだら「相性みてみますね」って言って付けて様子見てくれますw)
この調子なら近い将来、車のソフトのアップデートがあたりまえになるでしょうね




その通りだと思います

333さん、コメントありがとうございます。
その通りだと思います。今自動車に搭載されている制御系のプログラムはとてつもない大きさになっています。そのバグの洗い出しが課題とも言われています。全てが電子化され、あらゆる機能にECUが関わります。次世代のカローラには100個以上のECUが搭載される予定とも聞いたことがあります。今や低価格車の代名詞カローラでさせがそういう状況です。
今トヨタで問題になっているのは、安全に関わるところの信頼性に問題があったことです。言いかえると安全に問題がないところの信頼性は多少悪くても、大きな問題になり難いということです。
持っている機能とそこに求められる信頼性を明確にして、コストを抑えながら競争力を維持…。このリコールはどの自動車メーカーにとっても笑いごとでは済ませられないでしょうね。
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